重大な病気に繋がりかねない、恐ろしい動脈硬化。
その危険因子は私たちの周りに多く潜んでいます。
若いから大丈夫、という考えは大間違い。誰にでも動脈が硬化する可能性、そして重症化するリスクがあります。
それを防いでくれるのが、青汁。
手軽に摂ることができる青汁で、動脈硬化が予防できるとは本当でしょうか。
早速、動脈硬化の原因や、青汁の効果について見ていきましょう。
動脈硬化とは
そもそもなぜ、動脈硬化は起きてしまうのでしょうか。
健常な血管は、弾力がありしなやかです。しかし、血管も肌や身体機能と同じように老化します。老化すると、しなやかだった血管は硬く、脆くなっていきます。
このように、一般的には加齢が動脈硬化の原因です。
老化=老人でなければ硬化することはない、と思われがちですが、たとえ若くても年々血管の老化は進んでいます。
また、老化以外にも動脈硬化の重大な原因があります。それは、血液中で過剰に増加した、LDLという悪玉コレステロールによる働きです。
この悪玉コレステロールは、血管の壁に入り込んで蓄積されるため、どんどん壁が分厚くなって血管の弾力がなくなります。放っておくとさらに血液が通れる道が狭くなり、血流が悪くなります。
この悪玉コレステロールを排除しようと、今度は白血球が入り込みますが、これらを排除した後に死んでしまいます。その死骸や残ったコレステロールが、プラークという固まりを作ります。
これが直接的な動脈硬化の原因です。
動脈硬化による重大な病気
動脈硬化自体というよりも、動脈硬化が原因で起こる病気の方が重大であることがほとんどです。
動脈が硬くなることだけならばそこまで大きな問題にはなりませんが、プラークにより血流が悪くなったり、プラークがなんらかの刺激で破れるとさらに血栓ができたりすると、危険です。
このような動脈の硬化は体内のどの部分でも起こり得ますが、特に怖いのが脳や心臓に近い部分の、身体の組織の大切な役割を担っている動脈の硬化です。
酷くなると、以下のような重大な病気になりかねません。
脳梗塞
脳内で動脈硬化が起こると、血管が詰まり、組織に酸素や栄養が行き届かずに神経細胞が機能しなくなることがあります。これが、脳梗塞です。
最悪の場合には死に至ることもある恐ろしい病気です。一命を取りとめても、寝たきりになったり後遺症が残ったりすることもあります。
心筋梗塞や狭心症
心臓周りを司っている冠動脈が硬化すると、血流が悪くなり、心臓に十分に栄養を送ることができなくなってしまいます。
それにより、胸が苦しくなったり痛くなったりするのが狭心症です。
さらに、血栓によって完全に血液が止まり、組織が死んでしまうのが心筋梗塞。心筋梗塞後の処置は、1分1秒を争うものであり、命の危険に晒される重大な病気です。
生活に潜む動脈硬化の危険
このように、恐ろしい病気につながることもある動脈硬化。
若くてもコレステロールが原因で動脈硬化が起こることはお伝えしましたが、その間接的な原因をもう少し詳しく見ていきましょう。
善玉コレステロールの減少
善玉コレステロールを十分でないと、悪玉コレステロールの働きが活発になります。
善玉コレステロールには、血管にへばりついた悪玉コレステロールを剥がしてくれる役割もあります。
善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスが保たれていることが大切です。
中性脂肪
よく耳にする中性脂肪。これには、悪玉コレステロールを小さくするという性質があります。
一見、小さくしてくれるのは良いことなのでは？と思いがちですが、小さくなることで血管に入り込みやすくなってしまうのです。
肥満
肥満により内臓脂肪が多くなると、血液中の善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールや中性脂肪が増加してしまいます。
喫煙
タバコを吸うことも、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールが血管に入り込むことを促してしまいます。
高血圧
高血圧は、血液の圧力で血管が脆くなっている状態です。悪玉コレステロールを壁から吸収しやすくなります。
高血糖
血糖値が高いと、動脈の硬化を防ごうとする働きが低下します。
また、悪玉コレステロールを酸化させ、動脈硬化を進行させてしまいます。
青汁は動脈硬化の予防に効果的
では、動脈硬化を防ぐには、どうしたら良いのでしょうか。
大切なのは、上記に挙げたことを間接的に防いでいくことです。
喫煙は自分の注意次第だけれど、他はどう対策したら…と思う方も多いのではないでしょうか。
特に善玉コレステロールと悪玉コレステロールと言われても、どうやってコントロールしたら良いのかよく分かりませんよね。
そんな方におすすめなのが、青汁です。
昔よりもかなり飲みやすくなり、種類も豊富な青汁。コレステロールをコントロールする主な要因をご紹介します。
キトサン
キトサンという成分が含まれている青汁が多くあります。
キトサンとは、カニなどの甲殻類からタンパク質やカルシウムを取り除くなど加工して作られた多糖類で、不溶性食物繊維のことです。
キトサンには悪玉コレステロールを低下させる役割があり、動脈硬化の予防及び抑制に効果的だとされています。
また、肥満や高血圧、糖尿病といった、動脈硬化の原因となり得る生活習慣病の改善も期待できます。
ケール
青汁の原料はいくつかありますが、ケールを主な原料としている青汁が最も多いと言えるでしょう。
このケールは、カリウム、マグネシウム、抗酸化物質、食物繊維と、身体に嬉しい栄養素が詰まった万能な食材です。
抗高コレステロール効果があり、血液中の中性脂肪も減らしてくれます。
さらに、ケールに含まれるミネラルはナトリウムの影響を相殺してくれるため、高血圧の予防にも効果的です。
青汁でコレステロールのコントロールを
高齢者でなくても、動脈の老化は年々進行していること、老化が進んでいなくてもコレステロールが原因で動脈硬化が起こる可能性があること。
遠いように感じていた動脈硬化が、一気に自分の身にも起こり得るものだという実感が湧いたのではないでしょうか。
それを知ることができたからこそ、早いうちから対策しておくことが大切です。
大切な自分の身体を守るため、家族や大切な人を悲しませないため。ぜひ、身体にいい青汁を飲んで、病気をしない健康な身体を作りましょう。
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